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過熱水蒸気渦流混合システム過熱水蒸気渦流混合システム

過熱水蒸気渦流混合システム

過熱水蒸気渦流混合システムは、過熱水蒸気と粉粒体を精密に渦流混合させることにより、殺菌溶融造粒乾燥焙煎加熱混練化学物質の分解除去等、多くの用途に応用できます。
過熱水蒸気とは、常圧で100℃以上の高温、ドライで熱量が大きく、ほとんど酸素を含まない水蒸気のことで、170度以上になるとその特性を発揮します。 →システム仕様

システム図 缶体内部 三枚羽根 排出口
渦流遠心力を利用した粉体と過熱水蒸気の分離システム 缶体内部の渦流発生羽根と排出口 渦流混合三枚羽根 処理原料をムラなく排出

造粒(SSSMGタイプ)

造粒原理
  • 過熱水蒸気が粉体と接触すると過熱水蒸気の微量な水分を介し表面張力・毛細管現象・分子間力が起き、粉体粒子が凝集し、過熱水蒸気の凝縮で塊が発生します。その塊が渦流状態に転動し、球状の造粒物を形成します。
  • 湿熱で凝集・凝縮する粉体ならバインダ−の必要がなく、過熱水蒸気だけで造粒できます。
  • 湿熱で溶けるバインダーを加えることにより溶融造粒し、粒径のコントロールが容易に行なえ、原料粉体へのコ−ティング、マスキングが可能です。
  • 過熱水蒸気量、過熱水蒸気温度、加熱時間及び、渦流回転速度をコントロールすることで粒径が変化します。
  • 造粒時間は5秒〜20秒と短時間で行え、物性の変化が少ないです。
  • 加熱中も渦流の遠心力で粉体と水蒸気を分離して蒸気のみ排出します。
  • 造粒後の水分率は造粒時間が5秒〜20秒間だとわずか(1〜2%)に上昇しますが、造粒時間がそれ以上長くなっても水分量はほとんど変動しません。(原料に水分がある限り品温は常圧では100℃以上にはなりません。水分が約10%以下になると表面品温は100℃以上に上昇します。)

技術情報:SSSMG15型による過熱水蒸気渦流混合システム溶融造粒テスト例(大麦若葉粉末/植物性粉末スープ/大豆粉末)

粉粒体殺菌(SSSMSタイプ)

  • 缶内に投入された粉粒体は渦流発生羽根により、缶内を渦流運動しながら噴射された過熱水蒸気と効率よく混合され、ムラ無く、短時間で殺菌を行います。
  • 過熱水蒸気の温度は100℃〜400℃の範囲で、粉粒体の特性及び仕込み量に応じて設定します。
  • 缶体は常圧〜0.2Mpa設計の圧力容器検定品で、過熱水蒸気は設定された圧力を保ったまま粉粒体と分離され、缶外へ通過していきます。
  • 殺菌時間は数秒〜任意に設定できます。
  • 缶体の全容量は15リットル、120リットル、240リットル、460リットル、の機種があり、時間・過熱水蒸気温度・殺菌時間・排出を自動コントロールするバッチ連続式となります。

技術情報:SSSMS15型による過熱水蒸気渦流混合システム粉粒体殺菌テスト例

乾燥(SSSMDタイプ)

  • 乾燥温度が170℃以上になると、湿度が高くなるほど定率乾燥区間における乾燥速度が大きくなります。
  • 水蒸気100%の場合に、乾燥速度が最大になります。
  • 本装置は高含水の湿潤粉体の乾燥にこの原理を応用しています。
  • 湿潤粉体と過熱水蒸気を渦流混合し効率的に加熱し乾燥します。
  • 渦流の遠心力で粉体と水蒸気を分離して蒸気のみ排出し乾燥効率を高めています。

技術情報:SSSMD15型による過熱水蒸気渦流混合システム乾燥テスト例

焙煎(SSSMDタイプ)

  • 過熱水蒸気と原料を渦流混合して効率よくムラなく加温することにより高温、低酸素雰囲気、短時間焙煎ができます。
  • 新鮮で香ばしい風味豊かな焙煎ができます。
  • 粒体、粉体、キザミいずれもムラ無く焙煎できます。

技術情報:SSSMD15型による過熱水蒸気渦流混合システム焙煎テスト例

その他の使用例

  • 加熱混練:デンプンのα-化、ペースト、乳化 etc
  • 化学物質の分解除去:農薬の蒸散 etc

システム仕様

  15型 120型 240型 460型
缶内容量 15リットル 120リットル 240リットル 460リットル
処理容量(at:BD50) 1〜8リットル 8〜60リットル 15〜120リットル 30〜240リットル
羽根動力 1.5kw〜 7.5kw〜 15kw〜 22kw〜
過熱水蒸気量(出口 200℃時) 2kg/hr〜 16kg/hr〜 32kg/hr〜 64kg/hr〜
標準設置寸法(L×W×H) 1300×850×1500mm 2400×2000×2200mm 2400×2400×2600mm 2800×2800×2800mm

※特殊仕様は別途打ち合わせの上、設計・製作いたします。上記仕様は予告なく変更することがあります。